マイケル・ポーターの『競争戦略論』は難しくて何だか分からなかったという方だけではなく、理論は分かるんだけど、どうも活用しにくいと感じておられる方にオススメです。ポーター理論を非常に分かりやすく噛み砕いて紹介してくれています。
事例にデルやIKEAなど、日本の読者にも親しみがある企業が取り上げられているので親近感が湧きますし、訳文も非常に読みやすく素晴らしい出来です。Amazonでもベストセラー入りしているようですが、納得できます。
巻末に著者のジョアン・マグレッタが行ったポーターへのインタビューが載っているのですが、これもまた読み応えがありました。日本ではマンチェスター戦略や孫氏の兵法など、いわゆる経営学者じゃない人の理論書が好かれるような向きがありますが、学者もやっぱりスゴいですね。戦略を考えたり、競合を分析したりする時の良い道標になる本だと思います。オススメです!!